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チルドリン Vol.11
夏休み、どう過ごす?
子どもにすすめる短期海外留学

子どもが英語を好きになるきっかけを与えてあげましょう。

夏休みに入りました。
みなさんの家庭では毎年どんな風にして夏休みを過ごしていますか?
せっかくの長いお休み、いつもとは違う特別な体験をしてみてはいかがでしょうか。
今号のチルドリンでは、夏休みを利用した「子どもの短期留学」を紹介します。
「留学図書館」の代表で、ご自身も4歳になる娘さんのママでもある平川理恵さんに
最近の子ども留学の傾向とメリットについてお話を伺いました。


幼稚園や小学校に通う子どもたちにとって、夏休みは1年の中でいちばん長い休暇です。けれどもこの夏休みを子どもたちがどう過ごすか・・・。実はそのカギはパパやママが握っているということを、忘れてはいませんか?1ヶ月以上もあるせっかくの長いお休みだからこそ、思い出に残るような特別な体験をわが子にさせてあげてはいかがでしょうか。

今回チルドリンが提案するのは「子どもの短期留学」です。パパやママが忙しくてどこにも連れて行けないのであれば、いっそのこと子どもだけでも海外体験させてしまおうというもの。実際に用意されているプログラム内容や留学のメリットについて、留学コンサルティングを行っている「留学図書館」の代表、平川理恵さんにお話を伺いました。

「夏休みを利用して、お子さんを短期留学させる親御さんは年々増えています。多少無理はありますが、現地に飛び込んで英語を学習する『エマージョン(浸りきる)留学』は得るものが非常に大きいですよ」

子どもだけの留学なんて心配・・・と感じるママもいるかもしれませんが、参加者の年齢や性格をよく考慮して、それに見合ったプログラムに参加すれば問題ないと平川さんは教えてくださいました。現地でのサポートはもちろん、各航空会社がエスコートサービス(12歳以下の子どもを入国手続きから現地受け渡しまでサポートしてくれるサービス)を実施しているため、安心して子どもをまかせることができるのだそうです。また、最近ではママとキッズで留学できる「親子留学」の希望者も増え、「子ども留学」と人気を二分しています。どちらにしてもホームステイやアパートメントホテル、キャンプや寮など、いくつもある選択肢から滞在先を選び、2〜3週間のプログラムに参加するのが近年の短期留学の傾向だとか。けれども留学を計画する際、事前に注意したいことがあります。

「“英語を上達させたい”という親の思いに対して子どもの対応力が追いつかないと、子どもにとって苦しい留学になってしまいます。日本語が未完成の幼稚園生の年齢ならまだいいですが、小学生を現地の学校に通わせるとなると英語の授業にまったくついていけず、かわいそうな体験をさせることに。吸収力の強い年頃のの子どもであっても、2〜3週間で英語が急にしゃべれるようになることはありません。あくまでも“楽しかった”という記憶を残してあげることを考えましょう。そこでおすすめしたいのが、さまざまな国の子どもたちと一緒に寝泊まりしながら、英語の勉強をしたりカヌーやサッカーなどアクティビティを楽しんだりして英語環境に浸ることができる『インターナショナルキャンプ』です。語学面だけでなく、自立心やコミュニケーション能力も確実に身につきますよ」

子どもの頃に英語を使ったコミュニケーションの楽しさを体験すると、後に英語を勉強するためのモチベーションアップに繋がると平川さんは考えています。その理由の背景には、“私も子どもの頃に英語の楽しさを知っていたら・・・”という自身の体験がありました。

「私が初めて海外へ行ったのは21歳のときです。そのときの旅行で深く感銘を受け、それまで苦手科目だった英語を話せるようになりたいと思うようになりました。そのような思いから英語塾に通いはじめると、そこには英語のよくできる男の子がいたのです。ある日、彼に“なぜそんなに英語ができるの?”と尋ねると、“小学生の頃から英語に興味があった”という意外な答えが返ってきました。当時は小学校で英語の授業なんてなかったし、ましてや外国人を見る機会もほとんどなかった時代。詳しく話を聞くと、どうやら彼は小学生の頃、親のすすめでインターナショナルキャンプに参加していたというんです。そのときみんなでサッカーをしたらしいのですが、英語が理解できないために彼はボールをパスできなかった。その体験が幼いながらに悔しかったのでしょう。そのとき彼は小学生でしたが、“英語ができたらなぁ”と強く感じたのだそうですよ」

“英語を話せるとどんなに楽しいか”を知っていた彼と、“英語なんてつまらない”と思いながら中学から大学まで暗記英語を勉強し続けていた平川さん。この意識の差が、英語に対する姿勢を大きく分けたのだろうと考え、「留学図書館」で子ども向けの留学サポートも行うようになりました。

「英語に対して楽しい思い出が残っていれば、中学校で英語を習い始めたときに自分なりの勉強方法が見つかると思うんです。私が子どもだった当時はまだ海外旅行も珍しい時代だったので、留学という機会を与えてもらえる子どもはほとんどいませんでした。けれども、いまは環境が違いますよね。留学となると旅行よりもちょっと勇気のいる事ですが、思い切って飛び込んでみてください。生きた英語に触れるチャンスを子どもに与えてあげることができるのは、親しかいないと思います」

平川さんは、現代の子どもたちに、“真の国際人”になってほしいと考えています。それは子どもの頃から英語を叩き込んで無理矢理バイリンガルを目指すのではなく、日本人のアイデンティティを持ち、日本語をきちんと話せた上で英語を話せるようになること。本格的な勉強や正規留学は、義務教育が終わってからで十分だといいます。まず大切なのは、“英語をがんばってみよう”という動機付け。実際に体験した短期留学の思い出は、週に1度の英会話スクールよりも子どもの心にずっと強く残るのではないでしょうか。子どもを大きく成長させるためには、直接的な結果を期待する教育よりも、“楽しむ”きっかけづくりの方が効果的かもしれません。

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